【目次】
〇この構築記事の作成目的
〇戦績及び「魂と魂の一局」解説
〇構築紹介
〇単体紹介及び単体考察
〇イッカサーフ偽装のメリット
〇イッカサーフ偽装のデメリット
〇PJCS2023予選(2回目)に勝負を絞った理由
〇「選出・立ち回り」パターン1
〇「選出・立ち回り」パターン2
〇「選出・立ち回り」パターン3
〇「選出・立ち回り」パターン4
〇「選出・立ち回り」パターン5
〇「選出・立ち回り」パターン対寿司
〇構築を創ろうと思ったきっかけ
〇イッカサーフ+セグレアロー+ハバカミキノコ軍団まとめ
〇ドルチルさん
〇3回目予選直前にビエラさんが公開した「環境破壊」構築の意図の解釈
〇追い風やトリパに圧倒的に強い最凶の6匹
〇3回目の予選を突破することの凄さ
〇しんしん(@rirunpapa)さんについて
〇haru(@haru46255288)さんについて
〇かぐゆうさんとharuさんの決戦
〇BO3構築について
〇私がBO3を強く意識する原点
〇この構築記事の作成目的
「戦績及び「魂と魂の一局」解説」では、私にとっての一番の決戦でもあったPJCS2023予選(2回目)の奮戦記録を紹介しています。最終4位のDaveさんとの「魂と魂の一局」において、私はこの試合で感動的な試合をすることができたため、私視点での回想録を紹介しています。
私はポケモンBW時代からオンライン形式での対戦をしている「古参勢」のような扱いにはなりますが、PJCS予選に対して本気で取り組んだのも今回で3回目です。ただ、私がこれまで作成してきたポケモンのダブルバトルの構築のうち、PJCS2023予選(2回目)で今回私が創った「イッカサーフ偽装構築」は、最も想いを寄せてきた自信のある構築でもあり、私の構築紹介や立ち回り、選出方法、番外戦術などもかなり深堀りをした紹介をしています。
また、私はポケモンというゲームは仲間から助けられ、仲間を助けるゲームだと感じています。私自身は今回のPJCS2023の予選を抜けることはできませんでしたが、多くのフォロワーさんがPJCS2023予選を突破されたという事実を聞き、私自身も元気づけられ、突破されたフォロワーさんを応援したいという気持ちになれました。
最後に、私が競技ポケモンに復帰する以上、過去の自分を乗り越えることを目標とすることを決めていました。過去の自分を乗り越えるとは、実力面での「勝負師」だけでなく、人間面でも過去の自分を乗り越える人物になる、という私の目標です。実力面での成長とは、私自身が「勝負師」を目指すことを意味しており、復帰前の原点から成長し「勝負師」として認められ初めて実現できるものと考えています。人間面での成長とは、他の人から人間性を評価されて初めて実現できるものなので、私自身の教訓にしている原点でもあります。
〇戦績及び「魂と魂の一局」解説
・Day1時点。前日のDay0での、パーティ固定登録という重大な激戦が夜中3時まで及び、満身創痍状態。ぶっつけ本番だけど、対寿司以外の細かい立ち回りとかは、たぶん対戦中に思いつくからダイジョウブ
・Day2時点(10戦消化)。偵察部隊のサブロムは10戦で撤退しメインロムに集中。被切断による1勝があれば10‐1だったことで物凄く萎えており、朝4時に就寝ぽけ。
・Day3(20戦、30戦消化)
1600で停滞。27戦時点でパルデアプロローグ、PJCS2023予選(1回目)では1700付の領域に達していたため、PJCS2023予選(2回目)では、27戦時点でのレート1570‐1580という今回の現実は、私にとって受け入れることがとてもつらい現実でもあった。構築は自信はあるはずのに使いこなせないい悔しさに涙。このまま1700に到達できずに45戦を終えることは、自信をもって創作した構築で戦っているポケモンたちに申し訳なさすぎる。
27戦、30戦時点での私のレートの現状は、まだ1パーセントあるかないかくらいの確率ではあるが、予選抜けをという可能性もまだ消えていないことにも当然気づいており、まだ諦めるべき現状ではない勝負できるギリ耐え状態であることにも気づいていた。そのため、無限に推せるみずこさんのパルデアプロローグ構築記事を何回も見て自信をつけた。私はみずこさんほどの意識の高い人間ではないが、この構築に対する絶対的な自信は持っている。私が最大の自信をもって1戦も試運転できていない状態で送り込んだ秘密兵器の構築で最高1700にすら到達できなければ、私は競技ポケモンを引退する。リアルではギャンブルをしたことがないにも関わらずギャンブル精神が好きな私にとって、この戦局からの15戦には好都合。全試合タマキン、乾坤一擲の大博打に、むしろ愉しみすら感じられる。
・タイレーツも使用する「はいすいのじん」状態。退路を全て遮断し、決戦に挑む。
【魂と魂の一局】
・Day3、37戦目。Daveさん(最終4位)とのマッチング。
TN:Dave(レート1798)。1800チャレンジ勢。この人私に負けてなかったら最終1位になってた説。とりあえずcobaltさんの2位3位表彰台に貢献したのはほぼ確。
TN:フランドール(対戦回数36、レート1723)。この勝利で10連勝達成になる。
・魂と魂の一局。決戦の舞台は、夜中2時前に用意された。
※Daveさんのこのツイートを和訳しようと頑張ったけど何言ってるかわからなかった
名前を言ってはいけない某サイト風の解説。ポケモン英語を忘れたせいで、某サイトは現役復帰前の7世代以来やってないな。私は基本対戦中にダメ計やメモをとらず、録画もしていないので、私の映像記憶力で試合を再現しています。なので100%再現できていない可能性もありますが、おそらくほぼ再現できています。
・Dave側
先発:ディンルー+ミミズズ
控え:ハバタクカミ+カイリュー
・フランドール側
先発:イッカネズミ+ファイアロー
控え:サーフゴー+ハバタクカミ
【Turn1】(Dave4フランドール4)
イッカネズミのねずみざん!急所込み、10回命中。相手のディンルーはたおれた
ファイアローのおにび!ミミズズやけど(+火傷ダメ発動)
相手ミミズズのボディプレス!イッカネズミへ4割のダメージ
Daveはハバタクカミをくりだした!ブーストエナジーですばやさブースト!
あきゅう「・・・っっしゃあああああああああああ!!!」
あきゅう「あぁぁ・・・このすばやさブーストハバタクカミは、右陣(ファイアロー)、左陣(イッカネズミ)、中央の盤面(数的優位が生かせない盤面不利を確認)、終盤への展開(後続2匹のハバタクカミとサーフゴーへの牽制を含めた終盤戦まで見越した、試合全体の制圧権を奪われる展開)。全てに睨みを効かせた、強力な一手だ。ミミズズ炎テラス切りであれば、鬼火が効かなくても試合全体からすれば私視点ではもっと優位に詰めることができたが、この者は安易にテラスを切ってこなかった。対戦画面から伝わる、只物でない雰囲気・・・」
あきゅう「通常のイッカネズミであれば、ここで役割が限定され、ファイアローのブレイブバードをハバタクカミに展開すれば、ダメージレース上では優位に試合が運べる。しかしその行動はHB耐久調整ハバタクカミの前では安直な攻撃であり、2手、3手、4手、全てを読み切ったとき、この相手のハバタクカミに制圧される未来が見えている。盤面上では、相手視点では攻め時であり、これだけの猛者であれば、ハバタクカミのまもるは使用せず、攻めを選ぶ瞬間である。構築を創る段階でこういう試合に対して、試合終盤までの展開を想定して強いと感じて採用した、この試合のためだけに使える、この反撃の一手でいくしかない!」
【Turn2】(Dave3 フランドール4)
ファイアローのおいかぜ!
イッカネズミのでんじは!ハバタクカミは麻痺状態になった。
ハバタクカミのムーンフォース。イッカネズミはたおれた!
ミミズズのしっぽきり!オボン発動!みがわりをつくり、Daveはカイリューをくりだした!
フランドールはハバタクカミをくりだした!
あきゅう「しっぽきり、そういえばYoutubeのシングル動画で見たことはあるけれども、そういえばミミズズってしっぽきりを覚えられるのか。対戦画面の内容からミミズズのHP半分でみがわりを作ったことがわかるので、そのHPがカイリューのみがわりに引き継がれ、耐久値はカイリューをベースに、みがわりバトンの方法と同じであればおそらくそのようにダメージ計算される。」
あきゅう「もし麻痺バグが起きても、カイリューの神速でイッカネズミが縛られる計算であるが、神速を切っている可能性もありファイアローでフェイント、イッカネズミで強気のネズミざんをカイリュー方向に集中するという行動もとれたが、イッカネズミが落とされた以上それは考慮できなくなった。」
あきゅう「命中99からなるイッカネズミ式非接触ねこだまし。あきゅうさんまた不正やってる。多くの者は、そう捉えるかもしれない。ハバタクカミの素早さ抑制。一部の者は、そう気づくかもしれない。ここで、私がこの選択を取った真の狙いを理解できている者は、他の誰よりも盤面理解が進んでいる。」
【Turn3】(Dave3 フランドール3)
相手のカイリューは飛行テラバーストを発動させた!
ハバタクカミのまもる!ハバタクカミは守りの態勢に入った!
相手のハバタクカミのまもる!ハバタクカミは守りの態勢に入った!
ファイアローのブレイブバード!相手のハバタクカミは攻撃を防いだ!
相手のカイリューのテラバースト!ファイアローへ8割のダメージ!
【Turn4】(Dave3 フランドール3)
相手のハバタクカミのまもる!ハバタクカミは守りの態勢に入った!
ハバタクカミのシャドーボール!相手のハバタクカミは攻撃を防いだ!
ファイアローのブレイブバード!相手のハバタクカミは攻撃を防いだ!
あきゅう「麻痺バグを引かず、2連守るを決める。WCS猛者が使うポケモンは、ポケモンの自覚力まで鍛え上げてるのか・・・。電磁波を決めた瞬間から、実はほぼ100%勝てる試合と踏んでいたが、これで形勢は五分、いや、不利展開になった。」
【Turn5】(Dave3 フランドール3)
Daveはハバタクカミをひっこめた!Daveはミミズズを繰り出した!
ファイアローのフェイント!ミミズズへのこうかはいまひとつのようだ
相手のカイリューのしんそく!ファイアローはたおれた!(テラバーストだったかも)
ハバタクカミのシャドーボール!相手のミミズズはたおれた!
味方の追い風の効果が切れた!
Daveはハバタクカミを繰り出した!
フランドールはサーフゴーを繰り出した!
あきゅう「あの場で電磁波を入れた真の狙い、それは、ハバタクカミとミミズズ、どちらか片方を処理し、ここで相手の残数を2体にすることであり、また、その追い風の使用は、追い風が切れるターンのタイミングでサーフゴーを登場させることまで逆算した毎ターンの立ち回りをしていた。それは相手視点では見えにくい残数削りから滅び展開をする、というこれから展開する狙いでもある。ただ、2連守るを決められるのは誤算だった。」
あきゅう「もう1つの真の狙いもある。それはハバタクカミを引っ込めさせるための電磁波、という狙い。ブースト発動したハバタクカミは引きにくいが、電磁波を入れるとハバタクカミを引っ込めるのではないか。試合展開次第では、相手のハバタクカミに居座られ続けていた場合、S4振りサーフゴーが相手の麻痺状態のハバタクカミに上を取られる展開が生じてしまうが、一旦引っこめたハバタクカミはS4振りサーフゴーよりも行動順番が遅くなる。ハバタクカミが滅びの歌を決めて、相手のカイリューの攻撃をして、サーフゴーが自己再生を使い回復し、相手のハバタクカミは守るまたは最後に攻撃する。滅びは決まるが、3ターン逃げ切れるか、苦しい。」
【Turn6】(Dave2 フランドール2)
相手のハバタクカミのまもる!ハバタクカミは守りの態勢に入った!
ハバタクカミのほろびのうた!サーフゴー以外3匹の滅びの歌のカウントが開始。
相手のカイリューのじしん!ハバタクカミは75%のダメージ。サーフゴーは65%のダメージ。相手のハバタクカミは攻撃を防いだ!
サーフゴーの自己再生!サーフゴーは体力を回復した!
サーフゴーはたべのこしで体力を回復した!
あきゅう「あのハバタクカミ、2連守るに加え、麻痺バグを引かない。自覚力がありすぎる・・・次のターンの動きは、とても難しい。サーフゴーはほぼ全回復したが、次の自己再生、あるいは両守るを読まれてカイリューに2回目のりゅうのまいを決められ、タイマンになると地震がシングルダメで入る。相手のハバタクカミを攻撃することは必ずしも得策ではないが、サーフゴーは相手2匹の攻撃を受けきれない。」
【Turn7】(Dave2 フランドール2)
ハバタクカミの滅びターンは3。相手のカイリューの滅びターンは3。相手のハバタクカミの滅びターンは3。
相手のハバタクカミのまもる!ハバタクカミは守りの態勢に入った!
ハバタクカミのシャドーボール!相手のハバタクカミは攻撃を防いだ!
サーフゴーのゴールドラッシュ!相手のハバタクカミは攻撃を防いだ!カイリューのみがわりは壊れず。
相手のカイリューのじしん!ハバタクカミはたおれた!サーフゴーは70%のダメージ。相手のハバタクカミは攻撃を防いだ!
サーフゴーはたべのこしで体力を回復した!
あきゅう「Turn7で守っても、もしりゅうのまいをされた場合はTurn8で巻き込み地震でカイリューとサーフゴーのタイマン盤面にされ、シングルダメの盤面にされる苦しい展開になりうる。その場合、3連守るを決めないといけない最悪のシナリオも想定されたため、それはできなかった。結果論では、連続した自己再生を打つことが正解であった。海外勢特有の強気の1点読み攻め展開を予想していたが、りゅうのまいは強気であったのか、消極的な安定択であったのか。どう転ぶか読めない展開であり、乱数ダメージも不利展開であり、もう引き返せない。いずれにしても、ここまで相手に自覚力の強さを見せつけられてしまっては、日本伝来の半沢直樹の倍返しだ戦法で切り抜けるしかない。」
【Turn8】(Dave2 フランドール1)
相手のカイリューの滅びターンは2。相手のハバタクカミの滅びターンは2。
サーフゴーの守る!サーフゴーは守りの態勢に入った!
相手のカイリューのテラバースト!サーフゴーは攻撃を防いだ!
相手のハバタクカミのシャドーボール!サーフゴーは攻撃を防いだ!
サーフゴーはたべのこしで体力を回復した!
【Turn9】(Dave2 フランドール1)
相手のカイリューの滅びターンは1。相手のハバタクカミの滅びターンは1。
サーフゴーの守る!サーフゴーは守りの態勢に入った!
相手のカイリューの地震!相手のハバタクカミに80%のダメージ!サーフゴーは攻撃を防いだ!
相手のハバタクカミのシャドーボール!サーフゴーは攻撃を防いだ!
【Turn10】(Dave2→0 フランドール1)
相手のカイリューの滅びターンは0。相手のハバタクカミの滅びターンは0。
相手のカイリューは倒れた!
相手のハバタクカミは倒れた!
Daveとの試合に勝った!フランドール Rating1723→1742
あきゅう「っしゃああああああああああああああああああああああああ」
深夜に集合住宅で大声出して警察来なかったのは運勝ち。絶対やめましょう。
・Day3(41戦消化) 玉砕。
38戦目:海外勢。序盤不利、中盤形勢逆転。勝ち(11連勝中!)
39戦目:日本勢。完敗
40戦目:海外勢。有利試合を勝ち急ぎ試合展開を読み違え負け
41戦目:海外勢。有利試合を勝ち急ぎ詰めに失敗し負け
予選敗退確。体力精神の消耗激しく、予選(3回目)では体調回復せず散
「あきゅう、(最終4位の)Daveさんに勝ったのか?」
「うん、自分でも大満足の1戦よ!」
「見てほしかったわ あんな立ち回りができるからーーーー」
「できるからーーーー競技ポケモンをするのを いつまでも あきらめられないのよね」
こんな表情で泣き崩れてた。ヒカ碁は神。
〇構築紹介。この6匹は本当に好きな6匹。
〇単体紹介及び単体考察
※努力値の詳細、選出回数、テラスを切った回数は画像でまとめています。
・イッカネズミ(3匹家族)陽気AS最速
【NN】「ナズーリン」探し物を探し当てる程度の能力。イッカネズミだけNNをつけた。
【HP4f振り、6n実数値】 ゴツメダメ1/6を想定すると邪道な数字に見えますが、そもそもゴツメダメを安易に受けない立ち回りを心がければダイジョウブ。この構築にゴツメモロバレルを投げてくるような人には、サーフゴーの悪巧みの起点にするか、セグレアローでテラスを強要させるかでわからせましょう。HP実数地150偶数なので相手のいかりのまえば、カタストロフィで黄色ゲージに入るのが美しくないのは事実。
【最速の理由】 ファイアローと並べて、初手追い風状況下でコータス晴れ+葉緑素コンビを上から牽制する。Sの努力値振りを妥協すると、追い風状況下でもこごかぜを入れられて抜けなくなる相手が地味に増える。こごかぜダウン追い風アップ込みでの素早さの計算がメンドくさすぎるため。思考停止の最速個体こそ至高。フェイントの考察は「第一局テラスクエア#11」で深堀理済み。ノーマルテラス込みテクニシャンフェイントの火力は体感で覚えましたが、普通に強いです。
【攻撃力】 採用前に一応、ネズミざん10回が与えるメジャーポケモンへのダメージ計算はしました。ディンルーは型によっては回復きのみなし、ノーマルテラス込みのネズミざん10回でも耐えられることがあります。10回ネズミざんをして急所を1回も引かないのは下振れ。急所2回はやや下振れ。私のイッカネズミ(3ひきかぞく)はとても自覚があるので、10回中2回か3回急所を引いてました。時代は核家族です。
【耐久無振り】 正統派のフレガ耐久個体を使ってる人からするとびっくりしますが、意外と耐えます。(テキトー)
【でんじは】 命中99からなるイッカネズミ式非接触ねこだまし+素早さ抑制。ファイアローと並べて相手がハバタクカミなどを出して来たら、追い風込みで電磁波を打ちます。最速ハバタクカミS実値205。最速テツノツツミS実値206に対して、S4振りサーフゴーのS実値は105。サーフゴーは追い風状況なら最速ハバタクカミ、最速テツノツツミの2匹を抜けますが、この2匹が入っているサイクルパ相手ならテツノツツミもゴーストテラスを切ってくる可能性が十分にあり、追い風ターンが切れた場合でもサーフゴーが常に上から殴れる保険としての電磁波でもあります。ハバタクカミやテツノツツミがブーストエナジーを持っていて素早さがブーストした場合、でんじはを撒いた状態でもS4振りサーフゴーが抜けないことはこっち側の視点では事実ではありますが、相手視点ではバレていないというのがポイントです。ブーストエナジーをしたポケモンを引っ込めないことのメリットがあまりないように思わせることによって、引っ込めさせる可能性をあえて相手視点に見せる。ポケモンIQが高い人との勝負は一筋縄ではいきませんが、ポケモンIQが高い人ほどひっかかりやすいトラップ要素を仕込むのは、戦場で生き抜くための必要なテクニックです。
でんじはを見せてはいけない理由。普通に考えたら「このゆびとまれ」のほうが強いのは明白ですが、でんじはを見せたら「このゆびとまれ」を切っているのがバレやすいので、ご利用は計画的に。私は41戦中2試合だけでんじはを使いました。Daveさん戦以外のもう1戦ではアーマーガアに放ち麻痺バグを引きまくったけど、引かなくても勝てた感ありました。最終4位のDaveさんが使う自覚力があるハバタクカミがほしい。
ランクマと違って、PJCS予選(2回目)はみんなガチガチで緊張してるから、存在しない「このゆびとまれ」を勝手に警戒して集中攻撃してくれたおかげで「まもる」の強さが発揮できました。ランクマでは素直に「このゆびとまれ」を使いましょう。
・サーフゴー図太いHBD
ゴールドラッシュ、守る、悪巧み、自己再生。完成形。
【ダブルっぽい立ち回り】ゴールドラッシュは高火力全体技でありフェイントとのシナジー効果があります、一応PP8なので序盤からとりあえず安易な発想での連射はダメです。モロバレルが来たら、後投げからの悪巧みアタックチャーンス!
【シングルっぽい立ち回り】2試合くらい耐久ディンルー相手にHPフルのタイマン対面が発生して水テラスでも両方とも勝ってます。ハチマキっぽいディンルーはイッカネズミでノーマルネズミざんしておくことはできますが、サーフゴーでテラス切れないことのメリットデメリットを考えて立ち回りましょう。カタストロフィという技は、命中90なのに連発してくれるので、守るでPPを削りつつ、当たったら自己再生で回復。相手が外したら悪巧みの起点していたら勝てます。もしディンルーにじわれがあったら、守ってかわしてPP枯らして勝ちましょう。シングルバトルでは自己再生サーフゴーはメジャーなのにダブルでは採用1割台。シャドボを持ってないことがバレない立ち回りは必要です。シングルバトルの使用率が2位の耐久サーフゴーはタイマン性能も当然強いのです。ダブルバトルをタイマンシングルバトルにすると勝てる対象相手が割といます。
素早さ4振りなのでどうせ相手のサーフゴーは抜けないし、役割あんまなさそうなシャドボは切りました。悪巧み2~3回積めば、イルカマンとかディンルーとかへのゴールドラッシュもまあまあ入ります。素早さ対決は不毛なので、他のポケモンで相手のサーフゴーを処理しましょう。
【ほろびのうた】相手の残数が2匹の対面で味方3匹の場合、ハバタクカミで「ほろびのうた」するそのターンにサーフゴーを後投げをして、次のターンに2匹とも守るをしたら降参してくれます。Day2の夜中2時に6戦目でこのコンボを決めて6連勝目が確定したら切断食らい、もらえるはずのレート16が未反映だったのでブチギレました。
前の試合終了時刻午前1:46 次の試合終了時刻午前2:26 空白の約30分。
レート反映待機で30分以上の睡眠時間が奪われ、その時間で潜って稼げるはずだった追加3試合ぶんの貴重なレート爆稼ぎゴールデンタイムも奪われたのもメンタルダメージ大きかったです。どの時間帯に潜ったら海外勢からレート稼げやすいかまで全部逆計算して潜ってるので、かなりメンタルにきました。私も人間なので、ヘッドフォンをベッドにぶん投げました。自宅でやるオフライン大会だからいいんですけど、間違っても、対戦オフ会とか会場大会とかではそういう威圧的なマナーの悪い行為はやめましょう。私は7年頃前のオフ会で、某氏から、特大台パン+切断+逃走の3連コンボだドン!の被害に遭いました(某氏特大台パン伝説)。私自身は対戦オフ会慣れしており既に台パン耐性はついてたので別にいいんですけど、対戦オフ会慣れしてない人とか、シニア上がりのマスターカテゴリーの高校生とかにはトラウマになりかねないです。
逆に私は対戦オフ会慣れし過ぎていて、6年頃前に別のオフ会でノリで台パンして当時の他の人を不快な思いにさせてしまった経緯があり、そのときの私の行動を今でもずっと反省しています。ポケモン対戦から離れていたのは個人的な事情とかその後の流行り病の流行とか様々な事情があるのですが、そのときの反省みたいなものがずっと残っていて、ポケモン対戦オフ会に復帰するにはそのときの謝罪みたいなのはどこかでしないといけないなってずっと思い、このはてなブログで公開することにしました。まさか某氏、7年経って古参勢になった今も、会場大会でそういう威圧的なマナーの悪い行為をまだやってないですよね…!?
【配置学】 ポイントは、左上にイッカネズミを配置して右上にサーフゴーを配置することです。イッカネズミがこのゆびしてサーフゴーが悪巧みシャドボしてくるっていうイメージで普通にきついし、セグレアローもチョッキ地面っぽいからオンラインBO1でも見せ合い段階から盤外戦術は始まっています。地味にサーフゴーきついけどこの構築の見た目的にサーフゴーは刺さってないと相手に思い込ませたので相手からサーフゴーを選出された回数は0回。アップルアカデミーのポケモン配置学の期末テストに出ます。
・ファイアロー陽気HA
6匹中唯一微調整に失敗したかなって感じている型です。HAベースなのは正解。
【道具】クリアチャーム→ゴツゴツメット
【努力値】S4振りだと最速イルカマンのアクジェ、準速ルガルガンのアクセルロックより先にはやてのつばさで追い風する展開が作れない。実戦に影響が出たのは41戦中2戦でした(海外勢の最速イルカマン2匹)。
ルガルガンのすなかき込みS値を抜くのは無理ゲー
以下の努力値振りにすべきでした。
181(220)-130(228)-92(4) -X-90(4) -168(52)
H:奇数
BD:Sに52振った分のHAアローと比べた耐久低下分をBD各4振りでカバー
S:最速イルカマン、準速ルガルガン抜き
【選択枠】おにびorファストガードorフレアドライブorまもる
環境の変動によって、環境ごとに一番いい4枠目の正解択が変わってくるので、一貫した正解択はない。後に紹介するこの6匹を使用していた正統派イッカサーフ3名、私のイッカサーフ偽装。4名によるお互いに試行錯誤してきたこの6匹に対する思考回路のルートは全然違うものでしたが、その結果行きついたセグレアローの構成は地面テラスチョッキで一掃するという同じルート、そこにも感動させられました。
この予選が終わってからにしくん(@24kun315)から意見を聞きましたが、パオカイのパオジアンに対するファイアローのフレドラ+フェイントが強く、鬼火は弱いという立場でした。それはそれで正解でした。
レギュC環境において、パオジアンはシングルではつららおとし、ダブルではアイススピナーが主流でした。シングルは威力85命中90による威力の確定数や、タイマン性能を意識した3割怯みという怯み効果の恩恵を重視し、ダブルでは威力80命中100に加え、フィールド効果を打ち消すことでふいうちの牽制能力を高めるという全体の盤面を優先した技選択が優先されがちという見解はよく見られます。
パオジアンのアイススピナーは接触技であり、つららおとしは非接触技です。きあいのタスキを持たせたパオジアンにおいて、相手からゴツゴツメットのダメージを受けて気合のタスキが無効化されるかどうかという確率と、つららおとしが外れる確率を両方考慮した結果、ダブルではアイススピナーの搭載が高かったという判断によるものと思われます。その後、ダブルバトルでのつららおとしパオジアンの採用率が増加したように感じられます。それは単に怯み効果という強さだけでなく、ダブルバトルでもゴツゴツメットの搭載率が以前より増加し、接触技を受けないという効果も評価され始めたように感じられます。
当時の私がパオジアン対策としてフレアドライブを搭載しなかった理由ですが、パオカイに対してはおいかぜを張ることを優先したかったからです。私の偽装イッカサーフは後続のテクニシャンイッカネズミでもパオカイを処理できるため、ブレイブバード+フェイントで対応できるとフレアドライブの採用価値をあまり見いだせなかったという結論でした。
今の私もフレアドライブを搭載していない理由ですが、それはカイリューがしんそく、パオジアンはアイススピナーをファイアロー方面に打ってくれるから、ファイアローが持つゴツゴツメットの反動ダメージでタスキつぶし、マルスケつぶしが可能になり、セグレイブを強気に動かし後続のテクニシャンイッカネズミと併せてパオカイの処理ができると判断しているからです。ファイアローの持ち物をテラスクエア♯11のときのように、私自身をもっと信頼してゴツゴツメットにすべきだった。このPJCS予選(2回目)のパーティ登録で、私が6匹中唯一、微調整に失敗したかなって感じている最大の理由です。
フレアドライブは対パオジアン考察としては微妙だけど、地面技が効かない鋼打点にはなるので、むしろそっちがフレアドライブ採用理由になりがち。鋼タイプが元々ついているドータクン以外にも鋼テラバしてくるような浮遊タイプのポケモンには技が当たらないので対策は切ることにしました。元々海外勢を中心に倒すつもりで夜中中心という方針は今回もそのつもりでしたが、もしPJCSオンライン予選でドータクンが大好きなharuさんに当たったらほぼ100%負けるので、haruさんが恐らく寝てるであろう夜中中心にレート稼ぎに行ったのは、そういう意味でも正解択だったかもですね。
一応、最後の4枠目にテラバーストを仕込んで、電気テラバをギャラドスにぶち込むっていう、いかにもあきゅうさんが考えそうな奇襲案も構築の構想段階ではありました。クリアチャームを採用するならそれでもよかったとは思っていますが、ダメージ計算をしたら耐久無振りギャラドスは落とせてもHPに振ってるギャラドスは落とせないことが判明。火力的にもそんな強くないし、安定しないと判断して即切り。電磁波撒いてくるギャラドスはサーフゴー後投げからの悪巧みアタックチャーンス!(2回目)
りゅうまいギャラはサーフゴーで積むのは無理です。諦めましょう。
・セグレイブ意地AS
型構成はみんな使っているテンプレ中のテンプレポケモン。とりあえずセグレイブは強いので、この構築記事を作る段階までセグレイブの種族値を知らなかった。
命中不安のつららおとしを使わなくても勝てる試合はできる限り使わず、地震やこおりのつぶてで処理できる圏内に持ち込んでいくと役割が安定した。
イーユイは水草炎霊の4色テラスタルによる、じゃんけんテラスタルがメンドくさい場合、きょけんとつげきで倒しに行けばダイジョウブ。
プレミアボールでつかまえたセグレイブなので、8回使用したつららおとしはすべて命中、怯みは3回引きました。相手のイーユイの先制悪の波動も同じ8回くらい来たけどセグレイブは1回も怯まなかったです。自覚力が優秀な最強のセグレイブ。
・ハバタクカミHSベース
【配置学】左下配置。右上のサーフゴーとの線を打ち消すよう、たすき掛けの配置にして、ほろびのうたコンボの線が見えないようにしましょう。因数分解です。
【テラスタイプ】
鋼のメリットは、ツツミのフリドラに強く、バンギルガンの雪崩にも強い
水のメリットは、イルカマンのアクジェ、カミイーユイの炎技にやや強い
鋼水のメリット 鋼技半減
水テラスでよかった緩(鋼テラス0回使用)
【技構成】
マジカルシャインかムーンフォースかで悩む。ムーンフォースのほうがコノヨザルを純粋に処理しやすかったかも。なお3割まけんきの悲劇
対寿司にしか使わない実質置物ポケモン。その存在は、正統派イッカサーフ偽装による選出誘導で意外と盤外貢献している。不正学を極めた先制のツメはなく、ゴツメなので対寿司にしか出せなかった。ツメ将棋は愉しいです。
【不正学】第3回予選では先制のツメバンギが3割はやったらしいですけど、先制のツメモロバレルはなんで1%くらいしか流行らないんだろう。ちなみに先制のツメの試行回数稼ぎには特性再生力がマッチしているため、特性胞子と不正コンボは両立しえない存在です。アップルアカデミーのポケモン不正学の期末テストに出ます。
〇イッカサーフ偽装のメリット
・イッカサーフ偽装は、正統派のイッカサーフに近い動きをすることもできる。これはイッカコノヨとイッカコノヨ偽装にはない事象であり、イッカサーフ研究を進めることはイッカサーフ偽装の研究を進めることにもつながる。そのため、正統派のイッカサーフからの情報提供は、イッカサーフ偽装の立ち回り考察を進めていく上で強力な支援になる。イッカサーフの研究や立ち回りは日々変動していくため、それに併せてイッカサーフ対策対策としての逆張りとも言えるイッカサーフ偽装の立ち回りも並行して日々変動する。6匹の存在は、正統派、偽装、共に永遠に不変であっても、立ち回りの正解択は須臾に変動できる。このレギュC環境が終わることは、この6匹と別れをしないといけなくなる。とてもつらい。
【タイトル文がクソ難しい理由】東方キャラの稗田阿求(蓬莱山輝夜の能力)要素の説明と、アニポケDP最終話の神回『想い出はパール!友情はダイヤモンド!!』の要素を融合させたネタ要素と、6匹の存在を記録に遺したかったという構築記事の作成目標との一貫性をとりたかったため
・イッカネズミを見て「ネズミざん」で落ちる耐久があまり高くないテラスタイプゴーストのポケモンが、ゴーストテラスを切らず突っ張ってくれる。爆アド。
・正統派のイッカサーフもイッカネズミにも広角レンズ、サーフゴーは食べ残しを持っている可能性はあるので、お見通しやトリック、はたきおとすなどをされても初見でイッカネズミの特性がどっちかわからない。これもつよつよポイント。
・イッカコノヨ偽装と違うところは、イッカコノヨ偽装だとコノヨザルがスカーフになりがちであり、いのちがけで落としたいヘイラッシャやディンルーなどの相手が微妙に落ちない。滅びで詰めるという展開をするために自ら残数不利の展開を作ることは相性が悪い。一方で、イッカサーフ偽装であれば、イッカネズミの初見びっくりでいきなり残数優位が取れ、サーフゴーも慎重に動かせるのもメリット。
・元々私自身が独自で創作した構築なので共有構築でも何でもないため予選終わったら構築公開することは決めていた。このイッカサーフ偽装は正統派イッカサーフがそもそも強いので強力なステルス位置にあり、警戒されない。逆に3回目の予選により私の敗退が決定したときには、あえてイッカサーフ偽装構築の画像を公開することにより、本選進出者が同じ6匹の正統派イッカサーフの並びを見たときに、可能性は低いとわかっていてもこのワナだらけの偽装イッカサーフ構築を片隅に警戒しながら戦わなければならないという重圧を与えることができるかもしれないと判断。にしくん、かぐゆうさんと構築の内容をお互いに連絡を取り合い、この構築を使っている人は私だけであることを把握。つまり陽動作戦。それもありますが、もしあの構築の公開後、予選抜けた3カテゴリー計1350人のうち1人くらい私のイッカサーフ偽装構築を使ってくれてた人がいたら、連絡いただければ物凄く喜びます。
〇イッカサーフ偽装のデメリット
・正統派イッカサーフと比べて、サーフゴーは耐久に振りまくっているので一定の耐久地は確保できているものの、セグレイブはチョッキ持ちでもかなり耐久がもろいことを前提に立ち回らないといけない。セグレイブの地面テラスを相手の相性抜群を消すために使用することも普通にあるが、それでもフレンドガードと同じ感覚で扱っていたら痛い目に遭う。セグレイブはダメージを削るための要員あるいは先制技や追い風地震で詰める要因と捉える必要があり、サイクル戦にはあまり向いていない。
・イッカネズミがいかりのまえばを使えないので、セグレイブのきょけんとつげきと併せてキョジオーンを一気に処理しに行く攻略がとりにくい。水テラスしてくるキョジオーンは天敵。
・PJCS予選(2回目)までは、イッカネズミのミラーで相手のフレガイッカネズミは防塵ゴーグルや広角レンズなどを持たせている個体があったが、テクニシャンでネズミざんするイッカネズミがPJCS予選(2回目)後に広く知れ渡るようになったため、PJCS予選(3回目)の頃にはゴツゴツメットを持たせたイッカネズミが急に増えた。
・私が構築を公開した時点で、まさか、ポケモン公式さんが、本来、世界大会を決めるはずの本戦を再開催なんてすると思っていなかったし、抜け枠を倍にして幕張で世界大会権利を賭けたダブルエリミネーションの地獄のような権利を賭けた大会を開くなんてことをするとは思ってもいなかった。そんなことをしたらイッカサーフを使っている人口がいることを大きな界隈の人達に情報共有されてしまう未来は見えていた。イッカサーフ対策しまくっているSラインがめっちゃ速いイッカサーフ使いも登場してしまった。ポケモン公式が悪い。
〇PJCS2023予選(2回目)に勝負を絞った理由
私は、第1回目予選での突破者が構築公開を行わないことにより環境の進度がスローペースにとどまっているという事実は、私にとって優位な環境と考えていました。環境の進度がハイペースになればなるほど、ランクマシーズン最終日の高速環境の変化に対する耐性があるランクマ猛者にとって有利な環境であり、あまりランクマ対戦慣れできていない私にとっては苦戦続きが予想される環境であることは予想できていました。既に公開された情報を基に各プレイヤーがそのまま、あるいはアレンジを加えて短期間で強力な構築を創造する。その瞬発力はランクマ慣れしている人にとって有利だからです。ランクマ慣れしている人達はどんどん新しい構築を使って離れしているのに対し、私は場数が踏めていない。場慣れしている人達は発生した新しい環境に対する吸収速度も速いが、私は遅い。新しい環境に対する吸収速度が遅い私が、適切な環境把握によって最大限の結果を残すためには、常に「環境の未来想定」まで行い吸収速度の遅さをカバーする必要があることを把握していたからです。
本来なら、第1回予選も準備を万全にした状態で勝負すべきでした。ただ、私自身の精神面での不調もありましたが、長期戦に備えてテラピースの確保を優先しました。それでも、第1回予選でも1700は到達できる自信のある構築を用意し挑んでいました。第1回予選の最後の1700帯での連勝続きでボーダー突破できれば、それは勝利です。ただ、実際には全て負けました。私は1707に載ったときにリスクヘッジとして、第1回予選で負けた後の私のメンタルダメージの軽減+負けた後の作戦の練り直しを予め視野に入れ、負けた場合でも次の第2回予選につながるための決戦にしたいという意識も踏まえて決戦の想定をしていました。
第1回予選後は、当然環境が動きます。でもその進度は予選を抜けた150人抜けによる構築公開合戦という私にとっての最悪のシナリオは回避される遅さであり、第2回予選も戦える作戦を練ることができました。第1回予選で予選突破を決めて構築公開をした寿司構築やせぱるさんが公開したビビヨンディンルーなどの模倣構築への対策や、大規模大会(EUIC)で活躍したウインディ+モロバレル+イルカマンの構築など、流行の構築を徹底的にメタった構築を自ら編み出して、そのまま予選を突破したい。
逆に、2回目の予選後は、第2回予選後に構築公開する人は明らかに増えると予想していていました。私の予想を超え、実際に第2回予選での突破者に加え、環境の変化に気づき新しい構築の作成を決意し、予選突破で使った構築をもう使わないと判断して公開した第1回予選での突破者まで構築公開合戦に参戦していました。情報が少なすぎる環境下から情報が多すぎる環境下に一転したということは、予選突破者が公開された構築が本当に第3回予選でも通用できる構築かどうかを見極める情報判断能力が求められます。それはランクマ経験豊富な人にとって優位な環境です。言うまでもなく第3回予選では、ピンポイントの環境対策はもう間に合わないレベルで環境は急速に進んでいました。
そこまで想定して、環境が進んでいない第2回の予選もまた、私にとっての「狙い目」予選であり、私にとって3回の予選のうち、この第2回予選こそが勝負すべき予選だと意識していました。
〇「選出・立ち回り」パターン1
先発:ファイアロー+イッカネズミ
控え:ハバタクカミ+サーフゴー
・相手の構築にゴーストタイプが1匹(ハバタクカミ)だけであれば基本この2匹を並べていました。
・追い風をするとブーストテツノツツミを抜けます。
・せぱるパ(タスキビビヨン+ハチマキディンルー)は構築単位で勝ちやすかったです。
・3回当たり3回勝ちました。
・本物のせぱるさんは思いっきり強いので多分負けます(がにゅオフ2敗)
・ディンルーを攻める場合はノーマルテラスねずみざん(1勝)。
・ビビヨンを攻める場合は初手守る読みフェイント+α。ビビヨンを攻めた場合、ディンルーのいわなだれが外れたら試合が終わります(1勝)。いわなだれが当たった試合も1勝。
〇「選出・立ち回り」パターン2
先発:ファイアロー+セグレイブ
控え:ハバタクカミ+サーフゴー
・相手の構築にハバタクカミ+サーフゴーのようなゴーストタイプのポケモンが2匹以上いる場合は「ネズミざん」を打ちづらく、この選出をすることが多かったです。
・モロバレル入りの構築(ウインディ+モロバレル+イルカマンなど)もこの選出。
イッカネズミの「ネズミざん」がモロバレルのゴツメに当たったら悲報なので、この選出。モロバレルが来たらサーフゴーを出して悪巧みを積めるチャンスタイム。この並び(ウインディ+モロバレル+イルカマン)には、残数優位からの滅びで詰める展開が作りやすく、ほぼ勝てました。
〇「選出・立ち回り」パターン3
先発:ファイアロー+イッカネズミ
控え:セグレイブ+サーフゴーorハバタクカミ
・イッカネズミ+ファイアローで「おいかぜ」+「ネズミざん」をテラス切らずに相手1匹処理しにいく。後続でテラスを切るメリットよりイッカネズミでテラスを切る選択肢のほうが大切であれば、イッカネズミでノーマルテラス「ネズミざん」で一気に攻める。
・追い風張った後にセグレアローを展開したい場合、イッカネズミが先に倒れたら、セグレイブ+ファイアローで地面テラスを切る展開ができる。ファイアローが先に倒れた場合でも、イッカネズミ+セグレイブという並びを作ることで、イッカネズミを攻撃役としてネズミざんをさせセグレイブも攻撃役に参加させる2匹によるシングルバトルのような展開が進行できる。このとき、対戦時の状況判断で当初はセグレイブに地面テラスを切らせるつもりでも、イッカネズミにノーマルテラスを切らせる選択肢のほうが重要と考えればイッカネズミででテラスを切ってもよく、逆にイッカネズミを含めファイアローセグレイブ以外はみんな「まもる」を持っているので、攻撃と守備を兼ねたセグレイブによる地面テラス地震で相手の陣形が崩れた中盤から一気に押しいく勝負も展開できる。ファイアローが先に倒れても、イッカネズミが先に倒れても、フェイント搭載が2匹であるため、「フェイント+α」という試合展開を進行しやすい。試合時間の短縮化につながりやすいので楽。
・ねこだまし+トリックルームが増えてきたら、ファイアローにファストガードを採用してイッカネズミのノーマルテラスねずみざんや、セグレイブの地面テラス地震などでトリックルームをさせないという戦法を取る。ハバタクカミ+テツノカイナのトリックルームパーティは、トリックルームをされることがあってもその後相手の試合展開展開が遅くなりがちであり、トリックルームを張られた状態でも先制技による射程圏内に入っていれば相手を押し切りそのまま勝ちを狙うほうが楽かもしれない。対トリックループパーティ全体に言えることで、フレンドガードイッカネズミと違って、トリックルーム展開をされたときにモロバレルがサポートをしてもそれぞれのポケモンの耐久値が確保できていない誤魔化し構築であるため、そもそも「トリックルームをさせない」ことに全力を注ぐ。
〇「選出・立ち回り」パターン4
先発:ハバタクカミ+サーフゴー
控え:イッカネズミ+α
・相手の猫騙しをゴースト2体で受け止めてそのまま試合展開が進める相手と言える場合のほか、アーマーガアのような初手で出てきて思いっきりメンドくさい相手に対して初手「ほろびのうた」+「わるだくみ」を展開することで、わるだくみを2回以上積める展開に持ち込んで火力で殴りまくる試合を展開する動かし方もできる。相手が動かない場合、味方のハバタクカミが引く絶好のタイミングをしっかり見極め、ハバタクカミ方面にシャドボが来ていたらイッカネズミでドヤ顔展開をすることが可能になり、相手は滅びターンケアで引かないといけないなか、イッカネズミが引き先にネズミざんをうちつつサーフゴーはわるだくみをしっかり積んだ状態でゴールドラッシュで一気に押し切り、残数優位を取りに行く。アーマーガア1匹が耐久型で仮に落とせない場合でも、ゴツメ警戒で安易にネズミざんをせず、まもるを絡めるなどしっかり詰め将棋みたいな試合展開を継続していけば、相手はほろびのうたで詰められる展開をいずれ悟るため降参がもらえる。シングルバトルと同じ要領であり、アーマーガアはサーフゴーへの打点が無い。サーフゴーは安易な水テラスを切るとアーマーガア側に鉄壁ボディプレスで反撃される余地があるためそこだけ注意。
〇「選出・立ち回り」パターン5
先発:イッカネズミ+サーフゴー
控え:相手の並びに合わせて
ゴチルゼル入り対純滅びパに最適。イッカネズミでノーマルテラス「ネズミざん」を打ちつつ、サーフゴーで悪巧みを積みまくる。滅びパを使ってる人は流石にサーフゴーに滅びが効かないことがわかっているので、相手はサーフゴーを狙いに行ってもイッカネズミもきつすぎるという絶望的現実を知った瞬間、2手目降参や3手目降参がもらえやすい。
守って時間を稼ごうとしてもイッカネズミのフェイントで縛りながらC火力が上がったゴールドラッシュで一気に押し切る試合展開が作れる。相手視点では滅びの歌が使えるポケモンはハバタクカミ、サケブシッポ、マリルリなど、等倍以上で刺さる相手ばかりであり、フェイントでもネズミざんでも一方的なワンサイドゲームが展開できる。イルカマンやウインディをケアしてサーフゴーで水テラスを切っても相手視点ではめっちゃきつい。この構築を使用している以上、当然に相手の純粋な滅びパの行動パターンも簡単に読み切れるので、大抵の相手は3ターン以内に降参がもらえイージーウィンが可能。
普通の構築相手でもこの並びは地味に強くて、相手次第ではイージーウィン狙える戦法があります。
1ターン目は、イッカネズミ「まもる」サーフゴー「わるだくみ」で相手は存在しない「このゆびとまれ」警戒でイッカネズミを集中してくれます。
2ターン目は、サーフゴー「まもる」、イッカネズミはノーマルテラスを切って、ゴールドラッシュが効きにくいポケモンを処理しに行きましょう。
3ターン目は、ノーマルテラスを切ったイッカネズミで「まもる」をして、サーフゴーで「わるだくみ」か「ゴールドラッシュ」を決めて相手の構築を全壊させれば、おそらくほぼ安定して勝てます。
サーフゴーの「わるだくみ」は、敢えて相手に見せつけることで、サーフゴーによる「このゆびとまれ」が使えます。イッカネズミもサーフゴーも技が5つ使えるので最強。
〇「選出・立ち回り」パターン対寿司
対寿司パターン選出では、元寿司勢による「第六感」を信じて相手の型を選出画面から読み切り、考察、選出、立ち回りなどをします。
🍣元寿司勢による対寿司考察🍣
合体した司令塔シャリタツに「ほろびのうた」は効かず、mumemo寿司には滅びは入りますが、残数優位がとりにくいのでとてもつらかったです。相手依存のプレイングにならざるを得ず、勝率は安定しないですが割り切りましょう。
🍣対合体寿司🍣
相手の構築画面から合体する寿司という電波を受信し、合体するタイミングを誘導してモロバレルを後出しし、ヘイラッシャの草テラスを誘ってクリアスモッグを打ち、さりげなくイッカネズミを添えます。次のターンはイッカネズミでヘイラッシャ方面へネズミざん、モロバレルはヘイラッシャ方面へキノコの胞子。ネズミざんでヘイラッシャが落ちた場合は着地したシャリタツにキノコの胞子を入れ着地狩り。ヘイラッシャが耐えた場合は一度イッカネズミが被弾するため、次のターンは確定眠りということを踏まえ安易にヘイラッシャを落とさず、モロバレルはイッカネズミ方面に花粉団子を打つのも必要です。相手のヘイラッシャの地割れは全部かわしましょう。
🍣対雨寿司🍣
先発:イッカネズミ+ファイアロー
控え:モロバレル+1匹
雨寿司(先発:ペリッパー+ヘイラッシャ、控えシャリタツ)の選出を想定。
雨寿司のベタ展開はペリッパー追い風、ヘイラッシャ波乗り。珠ヘイラッシャであれば初手守るですが、眼鏡ヘイラッシャであればヘイラッシャ初手波乗り、シャリタツは呼水の可能性もありうる展開。
ファイアローは追い風、イッカネズミはノーマルテラスを切り、ペリッパー方面へネズミざん。タスキ持ち(使用率2位16%)のHB無振りペリッパーであればテラスタルを切らなくてもネズミざん10回で落とせますが、しめったいわ(使用率1位66%)の個体が多く、少しでもHBに振られていれば耐えられます。逆に図太いHBぶっぱであってもノーマルテラスのネズミざんであれば乱数(89.8-107.7)であり、急所込みだと期待値も上がります。
ペリッパーが司令塔シャリタツに引くのは確かに怖いですが、呼水シャリタツであればシャリタツを落とせるため、強気に攻めるべきタイミングです。もしペリッパーに追い風をされた場合、ファイアローで追い風しても合体ヘイラッシャに上を取られ縛られる試合展開が続くため、一方的に負け試合になります。ゴツゴツメット(6位1.3%)ペリッパーは事故と捉え、諦めましょう。
合体寿司への試合展開は、先ほどの説明と同様です。
🍣対キラフロル毒寿司(合体寿司)🍣
先発:イッカネズミ+サーフゴー
控え:モロバレル+1匹
相手の構築画面から、合体しないmumemo寿司ではなく、合体する寿司という電波を受信して試合展開を進めましょう。
🍣対キラフロル毒寿司(mumemo寿司)🍣
元々高レート帯にいる人が使うmumemo寿司は、寿司の練度が凄すぎる人が多いので、諦めました。マッチングさえしなければ負けることはないと割り切り、mumemo寿司を使いたがる日本人が少ない夜中の時間帯を狙って潜る立ち回りを心がけました。私は第2回予選では41戦してmumemo寿司を1回引きました(1敗)。
〇構築を創ろうと思ったきっかけ
・寿司の代わりに地面テラスで制圧できて、かつ、ハバタクカミ+サーフゴーの滅びコンボとの相性のいい構築見つからないかな~と、Twitterを眺めてたら、4月10日ににしくん(@24kun315)がPJCS予選(1回目)で結果を出してた構築を発見。
この2匹を軸として合体寿司に代わる残数優位を取り滅びで詰める新しい構築を模索していました。さらに、EUICではウインディ+モロバレル+イルカマンの構築が活躍していたことは、滅び構築に対する自信の追い風にもなりました。というのも、この3匹の並びに対して水テラスサーフゴーの滅びで詰める展開が強いことを既に理解していたため、第2回予選でこの3匹が流行することに期待をかけ、深夜帯を中心に海外勢を倒しまくる方針で予選を戦うことにしました。
・にしくんのイッカネズミの持ち物は「こうかくレンズ」・・・!?あ、テクニシャンでネズミざんする型なのか!(実際はフレンドガードでした)
・そこから独自考察でイッカサーフ構築をなんとなくで形成。にしくんの構築をパクったつもりが、実際は全くの別物構築であったという事実はこのPJCS予選中には気づかなかった模様。にしくんとこま(@komatta_man)さんが構築共有をしていたのは、後ににしくんが構築記事を公開したときに初めて知りました。
・かぐゆう(@_yukg)さんも同じイッカサーフ+セグレアロー+ハバカミバレルの6匹をPJCS予選、本戦、幕張の決勝で全部使っていましたが、にしくんからは構築提供をうけたのみであり、その後は独自路線での構築考察を展開しており、構築共有までは至っていなかった模様。
〇イッカサーフ+セグレアロー+ハバカミキノコ軍団まとめ
・にしくん(@24kun315) 構築の考案者。PJCS2023予選(1回目)抜け。本戦出場。BW時代からのフォロワーさん。SV初期環境でもダブル界隈で皆知るトッププレイヤーであるさしす(@sasisu_memo)さんと構築相談をしているなど、人脈も広いと思われるVGCプレイヤー。にしくん自身も、ダブルランクマのHN「にしくんSP」であり、ランクマ1桁~2桁順位によく見かけるレベルのトッププレイヤー。元寿司職人でイッカサーフへ転向。イッカネズミはフレンドガード。予選はモロバレル、本戦はアラブルタケ。
【にしくんの構築ブログ】
2023PJCS予選抜け+本戦構築(最高1542) ダブルバトル - nishikun315のブログ https://nishikun315.hatenablog.com/entry/2023/05/04/121736
・こま(@komatta_man)さん にしくんと構築共有。PJCS2023予選(2回目)抜け。本戦出場。匿名HNなのでランクマ実績は不明のVGCプレイヤー。6世代か7世代のオフ会で名前を何回も見たことがあり。バトルロードグロリアという、当時行われていた非公式全国規模の大規模ダブルの大会に参加していたはず。2016本戦だったような気がもするけどはっきりと覚えていない。こまさんがめっちゃ強い人というのは復帰前の当時から知ってた。フォロワーさん。イッカネズミはフレンドガード。予選はモロバレル、本戦はアラブルタケ。
・かぐゆう(@_yukg)さん にしくんから構築提供。PJCS2023予選(3回目)抜け。本戦抜け。幕張の決勝出場。BW時代からのフォロワーさん。対戦オフ会への参戦ないものの、7~9世代の各世代のランクマ(レート)で結果を出されている、隠れた実力者。元寿司職人でイッカサーフへ転向。イッカネズミはフレンドガード。予選から幕張決勝まで一貫してモロバレル。
【かぐゆうさんのブログ】
【ポケモンSV】PJCS2023 - かぐぶろ! https://yuu-0252.hatenadiary.jp/entry/2023/06/11/003943
・あきゅう(@hikaribw2) にしくんのツイートを見て、そもそもイッカサーフではない謎の構築を握り始めた一番ヤバい人。5世代、6世代でレート逆1位を何回かとったことがあるらしい。6世代の終盤から7世代にかけて本格的に競技ポケモンをしていたが、PJCS2018を機に引退ぽけ(5年間)していた。
ポケモンSVで競技ポケモンに復帰。PJCS2023予選(2回目)レート1757から負け予選敗退。レギュCで寿司を1か月くらい握ってたが、私が勝手に認識している寿司界隈の重鎮(にしくん、かぐゆうさん、てんてい@hikaripokejinroさん)が寿司界隈から離れていた事実を知り、寿司との決別を決定。イッカネズミはテクニシャン。予選2回目はモロバレル、3回目は、準則ヘイラッシャ抜き調整で追い風下で合体ヘイラッシャに上からクリアスモッグ打てる理由から採用した謎の令和の沖縄振り泥棒アラブルタケ。
・構築共有や構築提供などに対して、よく思わない人もいることは確かです。ただ、構築共有や構築提供にはデメリットも多いのです。私はこの6匹で予選を戦った4人のうち、私は唯一予選を抜けられなかったため、過酷な本戦を経験できなかった立場ではあります。ただ、オンライン予選を抜けた3人それぞれは、オンライン本戦では敵同士になるということを3人全員が認識していたというのも私も感づいていました。共有状態でも、お互いに素早さ実数地+1をどこまでするか、という目に見えない囚人のジレンマのような駆け引きが水面下であったのかもしれません。それに加え、私はこまさんの存在をかぐゆうさんに、逆にかぐゆうさんの存在をこまさんに伝えてはいけないということにも細心の注意を払っていました。また、この6匹を使っている人が複数人数本戦に出場しているという事実に対しても、絶対に口外しないよう細心の注意を払いました。イッカサーフミラー対策のS上げ調整は不毛な争いになり、イッカサーフそのものの強さが否定されてしまうことに対して、私は一番の危惧をしていました。そのため、かぐゆうさんから相談をいただいても、「私は元々S4振りサーフゴーしか使ったことがないからわからない」という事実の回答しかできず、一緒に考察できなかったです。それが幕張決勝でかぐゆうさんの敗戦理由にもなってしまったという事実を知り、私のした判断が正しかったのかという点で、その後、私はずっと悩んでいました。でも、これだけは私にとっての真実でもあるのです。この6匹は私の本当に好きな6匹という存在であり、この6匹で戦った3人もまた、私にとっての大切な存在なのです。
NNを「ナズーリン」とつけていたイッカネズミ。いかりのまえばを大量に外し過ぎて活躍の機会がないままボックスに永久待機されるかもしれなかったナズーリンに、もう一度活躍の場をどこかで与えたい。そしてこのPJCS予選は、最初で最後の起用できる機会かもしれないというのも今回ナズーリンの起用を決断した一つの要因でもあった。私はナズーリンを助けるつもりで今回ナズーリンを起用したが、ナズーリンの「探し物を探し当てる程度の能力」によって、逆に私はナズーリンに助けられていた。
私は表立って戦場の前線で活動するより、銃後で兵站などの支援をしたり、戦略を練ったりするタイプです。また、どこか屈折した闇のようなものを抱えているように私が感じている「ボタン」というキャラクターは、SVでのストーリー攻略中に登場するキャラクターのうち、最も私のような存在と認識していたキャラクターでもあります。
〇ドルチルさん
・Twitterでは大喜利をしてるイメージの人だけど普通にダブルが強い(・~・#)
・2016年に開かれた第1回岐阜オフの3位決定戦で、フルボッコだドンってレベルでコテンパンにされた!(・~・)!
・ドルチルさんはPJCS2023予選(2回目)での私の奮戦に対して激励してくれました。ドルチルさんは古墳が好きらしいので、私が予選抜けられなかったときに「屈葬!」って一緒に悔しさを共有してくれました(・~・)ノ
・PJCS2023予選(3回目)では合体寿司🍣🍣を握って1700に載せたらしい(・~・)
・修羅の3回目予選で合体寿司を握って1700行ける人はみんなすごい(・~・)
・ドルチルさんはかぐゆうさん、にしくんと同じころの初期からのフォロワーさん(・~・)
・ジャパンカップ2013では熾烈な逆1位争いを繰り広げていた(・~・)
・ドルチルさんのダブルランクマ。強い(・~・)
〇3回目予選直前にビエラさんが公開した「環境破壊」構築の意図の解釈
私はTwitterではあまり公言していなかったんですが、ビエラさんのファンです。世界大会を制したときのビエラさんより、今の「せーい!」っていうYouTubeでのキャラを出しながら、この競技ポケモンを毎年頑張って戦い続けているビエラさんのほうが、好きだったりします。
でも、私はビエラさんが3回目の予選の直前にビエラさんが発信、公開した動画「環境破壊」構築は、公開したらその構築が流行ることはみんなわかっていて、そうなれば3回目の予選で、素早さの取り合いレースの切り返しでもあるトリパを握る人が増えるのもちょっと考えたらわかるんですよね。ビエラパも思いっきりきつかったんですけど、トリパも私の構築は普通にきつかったです。実際、体感では耐久を振ったトリル搭載水テラスハバタクカミが思いっきり増えました。ギャラドス対策なのか大量発生する水テラスポケモンへの回答策なのか、こだわりメガネを持たせた10万ボルトを覚えるハバタクカミやサーフゴー、こだわりハチマキを持たせてかみなりパンチを覚えた物理タイプのポケモンも思いっきり増えました。私の水テラスサーフゴーが活躍しにくい環境が大量に発生し、全てが逆風に感じました。
「環境破壊」構築はビエラさんが注目を浴びたいために公開したのか。3回目の予選のときに私はビエラさんがそういう意図だと思い込んでいて、ビエラさんのことが苦手になっていました。でも冷静に考えると、ビエラさんはそういう短絡的な人ではないのです。本戦を突破したのに、なぜ、幕張決勝を辞退する」という判断をしたのか。私が気づいたビエラさんが「環境破壊」構築を公開した本当の意図とは、「予選を抜けた人が構築を公開したがらないことによる、日本ダブル界の環境進化が停滞していることに対する反発であり、3回目の予選では本当に実力がある人が予選を抜けさせて、450名による「世界権利を決めるハイレベルのオンライン本戦をしたい」という思考から「環境破壊」構築を公開した、という世界王者ビエラさんによる試練」と理解できたからです。この事実に気づいて、私は改めてビエラさんを尊敬することができました。もちろん、ビエラさんは2回目の予選で突破を決め、私は落ちてしまった存在です。でも、ビエラさんの一連の言動には筋がしっかり通っているのです。ビエラさんの「幕張決勝を辞退する」という重大な決断もまた、ビエラさんによる、「「世界権利を決めるハイレベルのオンライン本戦」という「場」を壊した「運営」に対する怒りの意思表示」であり、それもしっかり筋が通っているのです。プレイヤー同士でいがみあうべきではなく、悪いのはプレイヤーを軽視した「運営」なのです。
〇追い風やトリパに圧倒的に強い最凶の6匹
あきゅう「トリパがきつい、追い風パがきつい、どうすれば・・・」
あきゅう「モロバレルに20%で発動するせんせいのツメを持たせ、命中率100%のキノコのほうしを打てば2000%の確率で先制してどんな構築にも強いモロバレルが完成する・・・!これをPJCS予選(3回目)の直前に思いていたら最凶だった・・・!」
6月8日にこのツメ構築を思いついた。1か月遅かった。
〇3回目の予選を突破することの凄さ
にしくんのように1回目の予選で突破を決め切った人、こまさんのように2回目の予選を突破した人、かぐゆうさんのように3回目の予選で突破を決めた人、私は予選抜けられなかった立場でもあるので当たり前の発言ですが、予選を抜けた人はみんなすごいです。予選ボーダーは1回目、2回目、3回目とレートの数字だけを見れば3回目のボーダーの数字が一番低いので、何も知らない人からすれば一見3回目の予選抜けが楽そうに見えます。でも、それは考え方が逆です。予選が複数回行われる場合、後の予選ほど環境が進むので、私は3回目の予選が一番精神的にきつくて早々にドロップしました。数字では単純に比べられない、3回目の予選を突破することの凄さを一番理解しているので、私は3回目の予選を突破した人の凄さに感動してツイートをしていました。
私の構築は、2回目の予選を突破したビエラさんが「環境破壊」と称して動画を公開したカラス+キバハ+バカミ+ツツミのブースト追い風パがめっちゃきついです。3回目の予選では、ビエラパを攻略する十分な考察ができなかった私の実力不足です。
話を戻して、私はビエラさんの設定した「試練」さえも乗り越えた、3回目の予選を突破した人の凄さに感動しています。ただ、これは一番正しい評価ではないのです。1回目や2回目の予選で既に予選突破を決めていても、それでもなお予選突破の順位に満足せず、3回目の予選で本気でボーダーラインより高い順位を目指し、そこでも到達していた意識レベルの高い人たちが最強なのです。
私がもし仮に2回目の予選で突破していたら、3回目の予選の1週間後に本戦があるなら、本戦で使う構築を用意する時間を優先するし、体力的な面でしっかり休養を取ることを優先するので、3回目の予選は参加しないです。それは打算的であっても妥当な判断と言えます。それでもなお、予選突破を決めているのに3回目の予選に挑戦する人は、予選突破というハードルより、もっともっと高いレベルへの自己研鑽を意識しているプロ意識の高い人たちだと言えます。そういう人たちは私があえて紹介しなくても実績十分な人たちなので名前は挙げなくてもいいと思ってますが、なぜそういう人たちがすごいのか、という理由の根本は意識レベルの違いであり、私はこの人たちのようにはなれないなという気持ちになり、技術やテクニック頼りの戦法ばかりではなく、根本的なポケモンが強い人が兼ね備えている素質みたいなものをどうすれば手に入れられるのか。場数をこなすことはもちろんですが、工夫の仕方というか、ポケモンが強い人が兼ね備えている感覚的な強さの軸みたいなのは何かを知りたいし、それを言語化する作業がしたいなっていう想いで今回の予選では構築記事を執筆したいなっていう気持ちを抱くようになりました。
話が脱線しましたが、ブラックボックスの大会なのでボーダーは読めないつらさもあり、1回目、2回目、3回目。どの大会もつらいです。そのなかで、私が一番きついと感じた3回目のマスターカテゴリーの予選を突破した人のうち、フォロワーさんでもあり、ポテンシャルの凄さを感じていてこの人には本当に予選抜けてほしいと願っていて実際に予選を抜けた5人を列挙して賞賛しました。カテゴリー関係なく、予選突破してほしいと願っていて予選落ちしてしまったフォロワーさんを列挙するとすごい人数になりますし、名前を上げることは傷口を広げることにもなるので、名前は挙げません。
3回目の予選を抜けて先ほどのツイートで列挙した5人のうち、かぐゆう(@_yukg)さん、haru(@haru46255288)さん、しんしん(@rirunpapa)さんの3人は本戦も突破されていました。私は予選で落ちた立場なので実際に本戦を体験できていないですが、いつもの癖で身体が勝手に環境考察をしていました。3回目予選の直前から始まった環境変化の連鎖を考えれば考えるほど、本戦突破した人はさらにすごいのです。
〇しんしん(@rirunpapa)さんについて
しんしん(@rirunpapa)さんはテラスクエアのあたりで相互フォローになった方の一人です。私視点では、しんしんさんはテラスクエアの頃から、成長曲線が大きく警戒すべき人物という認識を抱いていました。
実は2回目の予選後にしんしんさんからDMでの連絡をいただけたので少しやり取りをしていました。DMでのやりとりの内容は秘密ですが、その内容を通して、しんしんさんは既に雰囲気というかオーラを保持しており、私には到達しえない領域に達している人物のように私の経験則が感じていました。しんしんさんは、基礎体力や屈強なメンタル、ダブルバトルへの意欲、知識の吸収力、人間性など、全ての指標での伸び代が期待できる、いわゆる自然に急成長できるタイプの人物であり、そのまま3回目では予選抜けにとどまらず、もしかしたら世界大会の権利獲得まで突き進める素質の持ち主なのではないか、と私の直感は感じ取っていました。しんしんさんが32歳ツイートしていて、私より歳上なのにポテンシャルの塊なのは、マジで衝撃レベルの尊敬です。やりとり中に、私の知識も吸収されちゃうかなって気持ちも少しありましたが、しんしんさんは放っておいても伸びるタイプというか、むしろしんしんさんが遠い存在になって私のことを気にならなくなってしまう前に、仲良くなっておきたいっていう感情が勝っていました。しんしんさんが実際に世界大会の権利を獲得されたという知らせを知ったときは、驚きはなかったです。しんしんさんは、日本のダブルバトル界を牽引するトッププレイヤーなのです。
しんしんさんが3回目の予選でTwitterで一瞬、ボーダー抜けてる自分のレートの実数値を公開して「このレートだとボーダー抜けてるかな?」ってツイートをされていましたが、それを私がすぐに「ツイ消ししたほうがいい」と進言したのは、自分で言うのもアレですけど、ファインプレーだったと思ってます。整数以下の小数点第3位のミリ単位の争いになるので、Twitterでレートの実数値を公開すると本来予選抜けていたはずが、Twitterに公開したせいで抜けられなくなった・・・みたいな悲劇がおこりかねないので。しんしんさんは、ポケモン対戦の実力そのものは物凄い実力がある方ではありますが、逆に、1回目、2回目の予選ではDay1及びDay2まで圧倒的な戦績を残されていたのにDay3で苦戦されていたので、こういうインターネット形式でのオンライン形式にあまり慣れていないようなところがあり、心配していました。しんしんさんにはこのオンライン予選で脱落せず、この予選をすぐに突破して大舞台で活躍してほしいと願っていたため、しんしんさんの世界権利の獲得は素直に嬉しかったです。おめでとうございます。
〇haru(@haru46255288)さんについて
haru(@haru46255288)さんとは、前のブログで紹介した通り、私がテラスクエア♯13の決勝トーナメントで戦い完敗したことで相互フォロワーさんになった同じくテラスクエアつながりのフォロワーさんですが、個別で親近感を感じられる事情があったこともあり、幕張の決勝1週間前にharuさんに対して激励リプを送っていました。
〇かぐゆう(@_yukg)さんについて
優しい。思いっきり謙虚。このリプめっちゃ嬉しかった。このリプに私は助けられ、私はもう一度ダブルバトルを頑張ろうって気になったし、その後の今回のPJCS公式大会でのかぐゆうさんの奮戦に対して、私も本気で応援しようって気持ちを抱きました。
PJCS予選(3回目)では私は早々にドロップしたものの、私は情緒不安定だったので何故か徹夜でTwitterを監視していた。そのため、私は2回目予選の経験と3回目予選で流れてくるTwitterの情報を比較検討したところ、3回目のボーダーは2回目ボーダーの1776より10は下がるという把握していた。この予測は大会中にcobaltさんがボーダー読みツイートをされていて、パルデアプロローグの結果から予選1回目のボーダー予想を読み切ったcobaltさんと同じ認識であったため、私のボーダー読み予想にも信ぴょう性が持てた。
しかしその情報が判断謝りになる情報である可能性も捨てきれず、誤情報提供による責任は負えなかったため、かぐゆうさんには曖昧な表現しかできなかった。かぐゆうさんがDay3(月曜日)の深夜からレートを爆上げをされていて、私が闇落ちしたレート1757と同じレートに到達してかぐゆうさんは次潜るべきか悩んでいた。「私のかたたたきをしてほしい。潜るべき」と私が進言。魂の一戦(タマキン)勝利により、かぐゆうさんはレート1770帯に到達。私視点では3回目ボーダーのレートは1764±2と読んでいたためかぐゆうさんがボーダーを確実に超えていると判断していた(3回目ボーダーの正解は1761)。「責任は負えないのでかぐゆうさんの判断に任せる。私がかぐゆうさんなら止める。」と進言。朝5時くらいまで一緒にTwitterでつきあい、かぐゆうさんはそのまま撤退し予選抜け。私が予選抜けられなかったことはもはやどうでもよかったので、かぐゆうさんがイッカサーフで予選抜けたことに対する嬉しさのあまり、月曜日はずっと感涙。※画像はイメージ図です。
1回目の本戦でも同様に8-2状態で相談あり。「責任は負えないのでかぐゆうさんの判断に任せる。」と進言。かぐゆうさんは自分の判断で10戦での撤退を決意。10戦や11戦した人が何故か除外された大事件が月曜日昼に判明。私が「未反映の試合をケアするためにももう1戦潜るべき」と進言しなかったせいでかぐゆうさん実は9戦判定で本戦除外されていたらと思うと、私自身の進言責任を強く感じていた。逆に、「潜るべき」と進言して、その結果抜けられていたはずの本戦で落ちてしまったと思うと、それはそれで責任が負えなかった。かぐゆうさんの結果は10戦全部反映されていたので本戦も突破されたが、「アルカナさんとか除外されていたことにも心を痛めていて、素直に喜べない」という趣旨の発言をされていた。その後発生した追加大会の件で、本来ならその時点でもらえるはずの世界権利が実質剥奪された形になり、かぐゆうさんの心境をずっと心配していた。私も、この本戦の形式で心の傷を負った人があまりにも多く、祝福リプをできない雰囲気を察していました。かぐゆうさんは、本当は実力がある人だと私は昔から理解していたので、幕張の決勝トーナメントでもWCS常連プレイヤーをなぎ倒してもらいたいという本心から、かぐゆうさんに対して、「かぐゆうさんは本戦でも有名猛者を倒せるほどの実力の持ち主であるため、自信をもって幕張で戦ってほしい」という内容のリプに加え、「知名度がない人が勝ち上がることに対して色々言うような外野を黙らせる、かぐゆうさんの闘志あふれるプレイングを出してほしい」という激励リプを送っていました。
〇かぐゆうさんとharuさんの決戦
haru(@haru46255288)さんとかぐゆう(@_yukg)さんが対戦をされていたみたいです。私が強く応援しているプレイヤーさん同士の対戦ではありますが、こういう対決はどこかで頻発しうる形式の運命でもあります。haruさんとかぐゆうさんのお二方は、ともに追加前のオンライン本戦で世界大会への切符が決まっていたのに追加大会によって剥奪されたというつらい経験をしており、ともに温厚な人柄であり、ともに不器用なところがあり、お二方ともにおそらく同じ構築を使い続けていることまで私の視点では見えていましたが、お互いに世界大会の権利がかかっている勝負の場でもあるので、私はお二方の対戦については水を差すべきではないと判断し、試合が終わるまでTwitterを閉じ沈黙を貫いていました。
もし幕張にモブ観客の立場として現地の対戦を見届けることができるのであれば見届けたかもしれませんが、本人に気づかれないようにその場を離れる決断をしていたと思います。試合を見なくても、お互いの試合展開を想定できるレベルでイメージしてしまいました。テラスクエア♯13と全く同じ構築をharuさんがずっと使っていたと想定した場合、ドータクンをサポートするディンルーやモロバレルは相手の猛攻を耐えて反転攻勢する流れを作る必要があり、ドータクンという要塞を守る構成になりがちです。一方でかぐゆうさんの構築ではモロバレルを先発で出しても後続で出しても、選出しなくてもharuさんに対しての攻めと守りの牽制要素になるため、トリル展開が必ずしも決定打になり得ず、かぐゆうさんの「セグレイブ+イッカネズミ」の並び、威嚇対策の特殊枠「ハバタクカミ」「サーフゴー」など、選出パターンもかぐゆうさんのほうが複数の組み合わせを選びやすく、先にharuさんがテラスタルを切らされるか、かぐゆうさんが先にテラスタルを仕掛けるかという試合展開が脳内で何試合も想定され、試合展開もかぐゆうさん優勢のように感じられました。かぐゆうさんの構築も、haruさんの構築も、BO3に向いている非常に強い構築であるため、こういう息の詰まる大会ではない対戦オフ会、あるいはテラスクエアの本戦配信などであれば、私もお二方のBO3での対戦を楽しんで観戦できたと思います。
本心では「二人ともがんばってほしい」と感じていましたが、間違っても「二人ともがんばれ」なんて言葉は口に出せないし、Twitterでもそんなリプは送れないこともわかりきっていました。もし私が当事者の立場で言われたら、「オフ会みたいなノリかよ。こっちはこの試合に魂かけてんだよ。」って心の中でイラってきちゃいます。無慈悲なPK戦みたいな形式で決められる世界切符をかけた試合に、そんな安易で無責任な言葉で済ませられるわけないじゃないですか。お二人の対戦の対する私の感情は「無」でした。
私の存在を通してharuさんとかぐゆうさんはTwitterで相互フォローになられたらしく、私としてはとても嬉しかったです。haruさんはこの試合で敗退が確定し、勝ったかぐゆうさんもその後、次戦で敗退が確定したとのツイート。かぐゆうさんの敗退ツイートにharuさんがかぐゆうさん敗退を悲しむのリプを送っていた姿に、私は心を打たれました。
泣ける……高校生にこんなこと言わせちゃいけないよ………
テラスクエアのめむさんは神。
かぐゆうさんもharuさんも温厚な人柄だと理解しているので、お二人が直接対決で険悪な雰囲気だけにはなってもらいたくないというのが私の本心でした。私を通して相互フォロー関係になったとのことで、それを聞いて私は安堵していました。あの本戦のネット大会や追加大会、それに伴う世界権利剥奪などのいざこざは、プレイヤー同士でいがみあうべきではなく、悪いのはプレイヤーを軽視した「運営」なのです。かぐゆうさん、haruさん、幕張の決勝、お疲れさまでした…。
〇BO3構築について
私の今回紹介した構築はBO1特化と揶揄されがちに感じられますが、BO3でも戦えるだけの自信を持って創った構築でした。私はBO3構築の必要条件とは、2軸あるいは3軸構築、あるいは1軸構築であっても1軸の通し方に何通りの方法も取れる構築であることと捉えています。かぐゆうさんの構築は前者で、haruさんの構築は後者と評価しています。
私のイッカサーフ偽装構築の場合、イッカネズミ、サーフゴー、セグレイブの3軸構築と捉えていて、通常のイッカネズミ+サーフゴー、イッカネズミ+セグレイブの選出ではイッカネズミはサポート役になりますが、私のイッカサーフ偽装構築の場合、選出が終わってから相手の対面を見て、毎ターンごとにイッカネズミを軸として動かすべきかサポート役として動かすべきかという、試合中での臨機応変な対応が可能になるため、同じ選出であり先発も同じポケモンであっても、1試合目と2試合目とでは全く違う試合の組み立て方が十分に取れる構築と評価しているので、イッカサーフ偽装という紹介ではあるものの、BO3でも戦える構築という自信は持っています。イッカコノヨ偽装という、コノヨザルがスカーフとバレたときの2戦目以降の立ち回りにかなり悩むような、初見びっくり依存という構築は確かにBO1特化と言えますが、私のイッカサーフ偽装構築は2試合目、3試合目の立ち回りなども取れるように創っているつもりなので、「選出・立ち回り」パターンを5パターン例示しています。これは一部なので、他の立ち回りも存在します。
私は、BO1構築とBO3構築というのは全くの別物ではないが、それぞれが独立した概念であるため、「BO1とBO3」の両方で戦える構築も十分存在し、私のこのイッカサーフ偽装構築も両方で戦えるだけの自信はあります。ただ、オープンシートだとちょっと厳しいので、立ち回りを含めた構築記事を全て公開した現在では、この構築で何試合も戦えるかと言われればちょっと厳しいかもです。
私は軸が複数あるからBO3向け、という安直な思考はできないと考えています。今回、この一連の構築記事の作成に取り掛かり、集計した選出率やテラスを切った回数などの数値上のデータを確認して初めて、この構築こそが私がレギュC環境でずっと求めていた、「BO1とBO3」の両方で戦える唯一の構築と信頼することができました。
〇私がBO3を強く意識する原点
・私はBO3強者になりたいのです。テラスクエアの本戦トーナメントはBO3形式であり、私にとっての6~7年ぶりに現役復帰したBO3大会の初陣でもあったのです。
・レート1位2回は、ウルトラサンムーン時代に過疎っていたサンムーンレートで、32勝2敗と43勝2敗の戦績で、どちらも最終1位なのにレート1900にすら到達していないというある意味魔境?環境で取ったネタ実績なので、とりあえずスルーしてください。
レーティングバトル(ランクマッチ)でなかなか勝てないときに、フリーバトル(カジュアルバトル)で海外勢を狩りまくってストレス発散するのって割と愉しいんですよね。当時もフリーバトル(カジュアルバトル)でなんとなく対戦することも多かったですが、たまたま、ウルトラサンムーンレートにガチ勢が集まっている一方で、当時のサンムーンレートは猛者が全然いなくて迷い込んできた海外勢がいるくらいの廃墟と化した世界という事実に気づき、サンムーンレートでひたすら潜りまくっていたら迷い込んできた1500海外勢とか狩りまくれる愉しさ割とありそうっていう「狙い目」を感じてひたすら潜りまくってました。1800あたりまで行ったらガチでマッチングしなさ過ぎて1時間くらいたいみつ発生していて、マッチングしたと思ったらレート1500の某ダブルバトルトッププレイヤーにマッチングして、ガチで白眼状態で戦ってました。もし負けてたらレートめっちゃドレインされてました。実力とかより、いかに忍耐力があるかみたいなのを競う謎のゲームでした。この時だけ、同じ人との再戦対策で構築のスクショや技構成のメモとかめっちゃとってました。
・うみオフ(@UmiOffHiroshima)は、私(ひかり)がかつて主催していたオフ会の宣伝という意味でした。
・「バトルロードグロリア2016本戦出場」。これが私にとっての一番意味のある意思表示でした。大規模大会での本戦出場というのは実績でもありますが、私にとってBO3の実戦不足を経験した原点である大会であり、競技ポケモン引退の頃の私からの、実力、精神面、人間面全てにおいて成長をしたい、という暗示的な意思表示での紹介文でした。
【バトルロードグロリア2016四国予選】
私はこの試合において、スイスドロー2回戦で某氏とBO1で対戦し、ランドロスの岩雪崩で無限に某氏のポケモンを怯ませ続けて勝利したので、例の伝説が生まれました。
・決勝トーナメントでは準決勝で某氏とBO1で再戦し、ここでも私が勝ちました。準決勝に進出した時点で私と某氏の獲得累計ポイントは本選進出がすでに確定していたため、この時負けた際の某氏の顔は笑顔でした。
準決勝での対戦が終わった際に、某氏は私に対して「こういう勝負はいい勝負だよ」という発言がありました。予選と本戦における言動と表情の違いから、私は某氏に生粋の「勝負師」の姿を感じました。ちなみにこの四国大会では、スイスドローの予選は私以外に負けておらず、また某氏は3位決定戦でも勝利し3位になっているため、この大会において私は某氏に唯一勝利している人物でもあります。
【バトルロードグロリア2016本戦】
・本戦前日には東京で開催されたラスチャレがありましたが、本選進出者のうち、私とふぉんでゅ。さんは既に本戦の権利を得ているにもかかわらず、ただひたすら対戦がしたいという理由でラスチャレにも挑んでいました。某氏は観戦参加として既に予選抜けを決めている人と、この大会で本選進出を決める人の偵察をしていました。ただ、おそらく私よりをふぉんでゅ。さんをマークしていたかもしれませんが、私へのマークは外れていました。
・私は本戦初戦で某氏と対戦し、ここでも私が勝利しています。その時の某氏の発言は、「ラスチャレでは他にもマークすべき人がいたから、マークすればよかった。どうせ同じ構築使ってたんでしょ。」という発言でした。流石、生粋の「勝負師」ですね。正解です。同じ構築を使っていました。
私は当時、グラゼルネ+「ふゆう」ドータクン構築を握っていて、ドータクンの技「じゅうりょく」を発動させたら特性が「ふゆう」であることが判明する表示が出てしまい、一瞬で某氏にメモを取られました。まさか「じゅうりょく」を使ったら特性「ふゆう」がバレるなんて思わないじゃないですか。ドータクンが大好きなharuさんには、間違ってもこんなやらかしは言えませんね。私はその試合は動揺して1本目落としてしまいましたが、その後2本しっかり取り返したので、何とかなりました。
・私は某氏、ぶらありさんにBO3形式で2連勝した後の遥ソラさんとの対戦で、BO3形式の3試合全て勝ちが狙える試合であったにもかかわらず、3本目を私の致命的な「やらかし」で敗戦し、その負けを引きずる形で以降負け続け、予選敗退しました。
致命的な「やらかし」とは、私はひかえめC強めのゼルネアス1匹が残り、全能力二段階上昇した無傷の状態で、「マジカルシャイン」と「ムーンフォース」の使い分けができる状態にありました。相手はゲンシカイオーガと「オリジンフォルム」のギラティナの2匹が無傷の状態であり、私はギラティナに「オリジンフォルム」と「アナザーフォルム」の2形態が存在することは知っていましたが、種族値がどう違うのかは全く知りませんでした。今回この構築ブログを執筆する際に、細長いほうのギラティナが何て呼ばれているのかすら知らなくて調べて、初めてギラティナの種族値を知りました。結論から言うと、「マジカルシャイン」を打っていれば勝てました。ただ、「マジカルシャイン」はギラティナに耐えられると思っていて、ギラティナ方面に「ムーンフォース」を打ってギラティナを倒しました。その後ゲンシカイオーガの「かみなり」で麻痺状態になり、その麻痺が3回くらい発動してその試合は負けました。負けた瞬間にしっかり椅子から転げ落ちたので、ちゃんとポケモン芸人としてのプレイングはしっかり遂行できました。一瞬会場で観客の爆笑タイムが発生していて、みずこさんも爆笑してました。恐らくですけど、この構築記事を見てる人はギラティナの種族値をというかほとんどの伝説ポケモンの種族値とかを知らないという衝撃的事実に爆笑していると思います。ごめんなさい、私も競技ポケモンをしっかりがんばってるんです。でも私はガチアスペなので肝心なとこがすっぽ抜けていて、それがもしかしたら、私が安定して勝てない理由なのかもしれないことは、うすうす気づいてます。
話を元に戻して、その後某氏は私に負けた1戦以外はすべて勝利したため、バトルロードグロリア2016の覇者になりました。四国予選だけでなく本戦においても、私は某氏に唯一勝利している人物になり、つまり、私はこのバトルロードグロリア2016における某氏キラーのような存在になりました。
・私はポケモンSVでの競技ポケモンでは「勝負師」になるために、その必要条件として「トップギアで力を入れるところ」と「抜くところ」の見極めを強く意識しています。バトルロードグロリア2016本戦とは、「トップギアで力を入れるところ」の大舞台であったにもかかわらず、私の調整不足や実力不足が原因で惜しくもスイスドローを抜けられず、その結果、そのまま某氏を優勝させてしまいました。某氏キラーを名乗るには、私がバトルロードグロリア2016本戦で勝てる試合を取りこぼさずしっかり3連勝を決めてトップカット8名以内に入り、決勝トーナメントでもう1回某氏を倒すことで、3回ではなく4回某氏を倒したという実績を残しておくべきだった。私の実績が中途半端なものにとどまり、「トッププレイヤー」でも「勝負師」でも「VGCプレイヤー」でもないまま、「引退ぽけ」状態になっていた。「かつてダブルバトルをしていた」私の現状からエリアゼロベースでのリスタートで、現役復帰前よりもはるかに強い「勝負師」になりたい。これが私がBO3を強く意識する原点です。
ちなみに、幕張の決勝大会では、私が応援していたかぐゆうさんが某氏に負けてしまいました。個人的な感情ではかぐゆうさんに勝ってもらいたかったという気持ちであふれていますが、理性は勝った人が強いので、強い人が世界大会に行くべきという持論も持っています。ただ、かぐゆうさんは、公式の不手際による本戦のやり直しが無ければ元々世界大会に行けていた人だった事情もあり、とても複雑な気持ちになりました。一方で某氏は本人のTwitterでの発言によるとオーストラリア人らしいので、2023OCICで3位という結果で元々世界大会の権利がもらえるはずがもらえなかったというもどかしさも感じていたようです。
構築相性的にかぐゆうさんにはとてもきついミラー対面だったので、正直私がかぐゆうさんの構築を握っていても勝つのはほぼ難しいレベルで絶望的な相性不利だったと思います。あの本戦のネット大会や追加大会、それに伴う世界権利剥奪などのいざこざは、プレイヤー同士でいがみあうべきではなく、悪いのはプレイヤーを軽視した「運営」なのです。
私が私のイッカネズミ偽装を握って、あの場で某氏とクローズドシートBO1で挑んでいたら某氏の構築をわからせた自信は思いっきりあったんですけど、私は予選敗退という、そもそも幕張での決勝の舞台に立てる資格がない人物に過ぎないので、たらればは禁句ですね。
私はBO3に未練のあるBO1に集中してレギュCと向き合ってきたプレイヤーですが、某氏は生粋の「勝負師」であり、BO3中心の国際大会での経験が豊富な日本屈指のトッププレイヤーであり、オープンシートBO3論者でもあります。彼は「真剣勝負」に価値を見出しているのです。
しかし、そんな私にも、某氏の壁になれる可能性が出現しました。
これを漫画『ヒカルの碁』的に表現すると、「saiを追いかける塔矢アキラ」、「塔矢アキラを追いかける進藤ヒカル」に、「某氏を追いかける私」の姿を重ねています。
私のテラスクエアでの対戦動画は一次情報としての棋譜であり、私の構築記事は二次情報としての棋譜でもあります。ポケモン対戦は、1人でするものではなく、2人(マルチなら4人)でするものであり、美しい棋譜は2人で初めて創れるものなのです。また、テラスクエアの決勝トーナメントにおける配信卓でのライブ配信とは、BO3という形式での棋譜が残るデジタルアーカイブの映像原始資料でもあります。テラスクエアの大会運営形式は、私にとってテラスクエアという大会の存在に感謝している理由のうちの1つであり、私が本戦での配信卓で良い棋譜を残したいという理由もまた、私がテラスクエアの予選抜けをして、本戦の配信卓を目指す理由のうちの1つでもあります。
日本では、世界権利を獲得するためのルールがBO1形式であるため、どうしてもBO1中心で環境考察が進みがちですが、海外大会では世界権利を獲得するためのルールがBO3形式であるため、BO3を中心に環境考察が進みます。
某氏は生粋の「勝負師」でもあるオーストラリア人なので、BO3経験が豊富なBO3トッププレイヤーのうちの1人です。私はわざわざ夜中を中心に今回の予選を戦っていたくらい日本勢より海外勢との相性がいいことは自認しており、オーストラリア人である某氏との相性もいい自信はあります。ただ、私が再び某氏を倒すためには、私自身の実力をつけなければいけないのは事実であり、まず某氏に対する挑戦権を獲得する領域に達するための努力をする必要があります。バトルロードグロリア2016のときのような私が急ピッチで制作したぶっつけ本番の突貫構築ではなく、綿密な下準備を計画した上で、「勝負師」モードである彼を倒せる機会である大規模大会での「真剣勝負」で某氏を倒し、良い棋譜を残すつもりです。
某氏は生粋の「勝負師」であるから、お互いにとって建設的であり、元気の出る「真剣勝負」を受け入れ、評価してくれると信じています。
バトルロードグロリア2017関西大会「せやなオープン」では、私も某氏も参加しており、お互いスイスドロー5勝2敗で予選抜けをしたものの、お互いベスト16敗退したため直接対決は実現しませんでしたね。次回直接対決が実現しても、必ず私は勝ちますよ。負けた相手へのリベンジに燃える生粋の「勝負師」をしっかりもう一度倒すことに、私は愉しさを感じます。